ボルトやナットのゆるみを防ぐために使われる、ロックタイトのネジロック剤。
自動車やバイクの整備、機械の組み立てなどで活躍するケミカルです。
ロックタイトには、低強度・中強度・高強度など、さまざまな種類があります。
また、液状タイプだけでなく、スティックタイプや組み付け後に使用できるタイプもあります。
今回は、ロックタイトの代表的なネジロック剤を紹介します。
それぞれの特徴や用途を比較し、作業に合った製品を選びやすくしていきます。
ロックタイトのネジロック一覧と選び方
まずは、代表的な製品の特徴を一覧で確認しましょう。
| 商品名 | 強度 | 色 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ロックタイト 222 | 低強度 | 紫 | 小径ねじ・取り外しを想定する部品 |
| ロックタイト 243 | 中強度 | 青 | 一般的なボルト・ナットのゆるみ止め |
| ロックタイト 263 | 高強度 | 赤 | 強固に固定したいねじ部品 |
| ロックタイト 290 | 浸透タイプ | 緑 | 組み付け済みのねじ部品 |
| ロックタイト 248 | 中強度 | 青 | 液だれを避けたい場所での作業 |
| ロックタイト 268 | 高強度 | 赤 | 液だれを避けたい高強度固定 |
※色や強度の区分は製品の代表的な仕様です。製品の詳細、適用ねじ径、使用温度、硬化条件などは、購入前に最新のメーカー資料をご確認ください。
まずは強度で選ぶ
ネジロック剤を選ぶときは、最初に必要な固定強度を考えます。
- 低強度: 小さなねじや、後から取り外すことを想定した部品
- 中強度: 一般的な整備や組み立てで使いやすいタイプ
- 高強度: 強固な固定が必要で、通常の分解を想定しない部品
強度が高いほど良いというわけではありません。
必要以上に強い製品を使うと、後から分解する際に手間がかかる場合があります。
色は選ぶときの目安になる
ロックタイトのネジロック剤は、製品によって色が異なります。
代表的な色の目安は、紫が低強度、青が中強度、赤が高強度です。
ただし、色だけで製品を判断するのは避けましょう。
商品のラベルの色と、中身の色も同じなのも特徴です!
同じ色でも製品番号や仕様が異なる場合があるため、ボトルの品番を確認することが大切です。
ロックタイトのネジロック各種類を紹介
ロックタイト 222|低強度・紫色
ロックタイト 222は、低強度タイプのネジロック剤です。
小径ねじや、後から取り外すことを想定した部品に向いています。
強固に固定するというよりも、ねじのゆるみを防ぎながら、必要なときに分解できることを重視した製品です。
小さなねじや調整部品など、過度な固定力を必要としない箇所で検討できます。
- 低強度タイプ
- 紫色
- 小径ねじや調整部品などに適する
- 取り外しを想定する部品に向いている
ロックタイト 243|中強度・青色
ロックタイト 243は、一般的な整備や組み立てで使いやすい中強度タイプです。
ボルトやナットのゆるみ止めに使用され、ロックタイトの代表的な製品のひとつです。
耐油性を考慮した製品で、ねじ部に多少の油分が残る作業環境でも使用を検討できます。
ただし、油分や汚れが多い場合は、製品の性能を十分に発揮できない可能性があります。
可能な範囲でねじ部を清掃し、指定された使用条件に従いましょう。
- 中強度タイプ
- 青色
- 一般的なボルト・ナットのゆるみ止めに使いやすい
- 耐油性を考慮した製品
ロックタイト 263|高強度・赤色
ロックタイト 263は、高強度タイプのネジロック剤です。
ねじ部を強固に固定したい場合に使用します。
中強度タイプよりも強い固定力が必要な箇所で検討できますが、通常の工具だけでは分解が難しくなる場合があります。
分解時に加熱が必要となるケースもあるため、使用する部品や整備方法を確認しておきましょう。
- 高強度タイプ
- 赤色
- 強固な固定が必要なねじ部品に適する
- 分解時に加熱が必要となる場合がある
ロックタイト 290|浸透タイプ・緑色
ロックタイト 290は、組み付け済みのねじ部品に使用できる浸透タイプです。
一般的なネジロック剤は、ねじ部に塗布してから組み付けます。
一方、290は組み付け後のねじ部に塗布し、すき間へ浸透させる用途で使用されます。
分解せずにゆるみ止めを行いたい場合に便利な製品です。
ただし、ねじの状態やすき間によって浸透性は変わるため、使用条件を確認してから使いましょう。
- 浸透タイプ
- 緑色
- 組み付け済みのねじ部品に使用できる
- 分解せずにゆるみ止めを行いたい場合に適する
ロックタイト 248|中強度・スティックタイプ
ロックタイト 248は、中強度タイプのスティック状ネジロック剤です。
液状タイプとは異なり、スティック状のため、塗布時に液だれしにくいことが特徴です。
工具箱に入れて持ち運ぶ場合や、液状製品を使いにくい場所での作業にも向いています。
強度は中強度タイプなので、一般的なゆるみ止め用途で検討できます。
- 中強度タイプ
- 青色
- スティック状で液だれしにくい
- 現場作業や持ち運びにも便利
ロックタイト 268|高強度・スティックタイプ
ロックタイト 268は、高強度タイプのスティック状ネジロック剤です。
液状タイプの高強度製品と同様に、強固な固定を目的として使用します。
スティック状のため、塗布時に液だれしにくいことが特徴です。
ただし、高強度タイプは分解が難しくなる場合があります。
後から取り外す可能性がある部品には、必要な固定強度をよく確認して使用しましょう。
- 高強度タイプ
- 赤色
- スティック状で液だれしにくい
- 強固な固定が必要な箇所に適する
ネジロック剤を使用するときの注意点
ネジロック剤は、正しく使うことでねじのゆるみ止めに役立ちます。
一方で、使用方法を誤ると、十分な固定力が得られなかったり、分解が難しくなったりする場合があります。
ねじ部の汚れや油分を確認する
ねじ部に油分や汚れが残っていると、製品によっては硬化や固定性能に影響することがあります。
使用前にねじ部の状態を確認し、必要に応じて清掃しましょう。
特に、油分が多い場合や汚れが付着している場合は、メーカーの指定する前処理を確認してください。
塗布量を守る
ネジロック剤は、多く塗ればよいというものではありません。
ねじのサイズや製品に応じて、適切な量を使用しましょう。
塗布しすぎると、余分な液が周囲へ広がる場合があります。
硬化時間を確認する
ネジロック剤は、塗布してすぐに最大の固定力が得られるわけではありません。
製品や使用条件によって硬化時間が異なります。
組み付け後は、メーカーが指定する硬化時間を確認し、必要な時間を確保しましょう。
高強度タイプは分解方法も考えて選ぶ
高強度タイプは、強固な固定ができる反面、分解が難しくなる場合があります。
使用する部品を後から分解する可能性がある場合は、中強度や低強度タイプも候補にしましょう。
高強度製品を使用する場合は、分解時の加熱や工具の使用について、製品情報と整備手順を確認してください。
まとめ
ロックタイトのネジロック剤には、低強度・中強度・高強度のほか、組み付け後に使用できる浸透タイプや、液だれしにくいスティックタイプがあります。
ネジロック剤は、強度だけでなく、ねじのサイズや分解の必要性、塗布する場所に合わせて選ぶことが大切です。
製品番号と使用条件を確認し、作業に合ったネジロック剤を選びましょう。





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