カメラで人物や商品、室内などを撮影するときに活躍するのが外付けストロボです。
Canonには「スピードライト」という名称で、初心者向けのコンパクトなモデルから、本格的なプロ向けモデルまでさまざまな純正ストロボが用意されています。
現在はミラーレスカメラのEOS Rシリーズが中心となっていますが、Canonでは一眼レフのEOSシリーズ時代から数多くのスピードライトが発売されてきました。
この記事では、Canon純正ストロボを現行モデルから歴代モデルまでまとめて紹介します。
Canon純正スピードライトの現行モデル
現在のCanon純正スピードライトには、プロ向けの大光量モデルから小型・軽量モデルまで複数の種類があります。
代表的なモデルを比較すると以下のようになります。
| モデル | ガイドナンバー | 特徴 | 電源 |
|---|---|---|---|
| EL-1(Ver.2) | 約58 | 大光量・高速チャージ・プロ向け | 専用バッテリー |
| EL-5(Ver.2) | 約60 | 大光量・高速チャージ | 専用バッテリー |
| EL-10 | 約40 | RF時代の標準モデル | 単3×4 |
| EL-100 | 約26 | 小型・軽量 | 単3×2 |
| 430EX III-RT | 約43 | EF時代から続く定番モデル | 単3×4 |
※ガイドナンバーはISO100・mを基準とした代表値です。
Canon公式の比較情報では、EL-100、430EX III-RT、EL-10、EL-5、EL-1などが掲載されています。
スピードライト EL-1(Ver.2)
Canon純正ストロボの中でも大型・高性能なモデルです。
ガイドナンバー約58を備え、バウンス撮影やワイヤレス発光など、本格的なストロボ撮影に対応しています。
専用バッテリーパック「LP-EL」を使用することで、単3電池を使用するモデルよりも高速なチャージを実現しています。
スピードライト EL-5(Ver.2)
EL-5は、RF時代の中・上位クラスに位置するスピードライトです。
ガイドナンバー約60と高い発光量を持ち、専用バッテリーパック「LP-EL」を使用します。
一方で、EOS R5、EOS R6、EOS R、EOS RP、EOS 5D Mark IVなどの旧アクセサリーシュー搭載カメラには対応していません。
スピードライト EL-10
EL-10は、RFマウントのEOS Rシリーズで使用しやすい標準クラスのスピードライトです。
ガイドナンバーは約40。
ワイヤレス発光にも対応しており、1灯だけでなく複数のストロボを使ったライティングにも対応できます。
スピードライト EL-100
EL-100は、Canon純正ストロボの中でも小型・軽量なモデルです。
ガイドナンバーは約26で、単3形アルカリ乾電池2本で使用できます。
大型ストロボほどの光量は必要ないものの、内蔵ストロボよりも本格的なライティングをしたい場合に使いやすいモデルです。
スピードライト 430EX III-RT
430EX III-RTはEF時代から続くCanon純正ストロボの代表的なモデルです。
ガイドナンバーは約43で、電波通信によるワイヤレス撮影にも対応しています。
単3形乾電池4本で動作するため、専用バッテリーを使用するEL-1やEL-5よりも電池を用意しやすいのも特徴です。
発売から時間が経っていますが、現在もCanonの対応表に掲載されており、EOS Rシリーズでも使用できる組み合わせがあります。
EF時代のCanon純正ストロボ
CanonではEOS Rシリーズが登場する以前から、数多くのスピードライトが発売されてきました。
特に中古市場でよく見かけるのが、430EXシリーズ、580EXシリーズ、600EXシリーズです。
代表的なモデルを整理すると以下のようになります。
| モデル | クラス・特徴 | 現在の位置付け |
|---|---|---|
| 220EX | 小型・入門向け | 旧モデル |
| 270EX / 270EX II | 小型・軽量 | 旧モデル |
| 320EX | 小型・多機能 | 旧モデル |
| 430EX / 430EX II | 標準クラス | 430EX III-RTへ発展 |
| 430EX III-RT | 中級クラス・電波通信 | 現在も対応表に掲載 |
| 470EX-AI | AIバウンス搭載 | 旧モデル |
| 550EX | 上位クラス | 旧モデル |
| 580EX / 580EX II | 大光量・上位クラス | 600EXシリーズへ発展 |
| 600EX-RT | 電波通信対応・大光量 | 600EX II-RTへ発展 |
| 600EX II-RT | 大光量・プロ向け | EL-1などへ発展 |
Canon公式の対応表には、220EX、270EX、320EX、430EXシリーズ、470EX-AI、550EX、580EXシリーズ、600EXシリーズなど、歴代の多くのスピードライトが現在も掲載されています。
430EXシリーズ
430EXシリーズは、Canonの中級クラスを代表するスピードライトです。
430EX、430EX II、430EX III-RTと進化してきました。
特に430EX III-RTでは電波通信によるワイヤレス撮影に対応し、複数ストロボを使用したライティングにも使いやすくなっています。
現在中古で購入する場合も比較的探しやすいシリーズです。
580EXシリーズ
580EXシリーズは、Canonの上位クラスを代表するストロボです。
580EX、580EX IIと進化し、EOS一眼レフのプロ・ハイアマチュアユーザーにも広く使用されました。
特に580EX IIは、現在でも中古市場で見かけることの多いモデルです。
大光量のストロボが欲しい場合には候補になりますが、発売からかなり時間が経っているため、中古品では外観だけでなく発光状態やチャージ時間なども確認したいところです。
600EXシリーズ
600EXシリーズは、580EXシリーズの後継となる上位クラスです。
600EX-RTでは電波通信によるワイヤレス撮影に対応。
さらに600EX II-RTへ進化し、ガイドナンバー約60の大光量を備えています。
600EX II-RTは2016年発売のモデルですが、Canonの現行対応表にも掲載されており、現在のEOS Rシリーズでも対応する組み合わせがあります。
中古ストロボとして探す場合にも注目したいモデルです。
EF時代のストロボはEOS Rでも使える?
EOS Rシリーズへ買い替えたときに気になるのが、これまで使用していたEF時代のストロボが使えるかどうかです。
結論としては、多くのCanon純正ストロボはEOS Rシリーズでも使用できます。
ただし、すべての機能がすべてのカメラで使用できるわけではありません。
さらに現在のEOS Rシリーズには、従来のアクセサリーシューと「マルチアクセサリーシュー」の2種類があります。
そのため、カメラとストロボの組み合わせによっては「AD-E1 マルチアクセサリーシューアダプター」が必要になります。
EOS Rシリーズと旧型ストロボの互換性
Canon公式の対応表では、例えば600EX II-RT、600EX-RT、580EX II、430EX III-RT、430EX IIなど、多くのEF時代のストロボが現在のEOS Rシリーズで使用可能とされています。
ただし、カメラのアクセサリーシューによって対応状況が異なります。
特にマルチアクセサリーシューを搭載したEOS R1、R3、R5 Mark II、R6 Mark III、R6 Mark II、R7、R8、R10などでは、旧型ストロボを直接装着できない場合があります。
その場合はAD-E1を介して使用します。
EL-5は旧EOS Rには使えない
ここは中古ストロボ選びで特に注意したいポイントです。
EL-5はマルチアクセサリーシュー専用のストロボです。
そのため、EOS R5、EOS R6、EOS R、EOS RP、EOS 5D Mark IVなどの旧アクセサリーシュー搭載カメラには対応していません。
まとめ
Canonの純正ストロボは、現在のRF時代だけでなく、EF時代から非常に多くのモデルが発売されています。
EF時代のストロボだからといって、EOS Rシリーズでは使えないわけではありません。
特にEL-5のようなマルチアクセサリーシュー専用ストロボは、EOS R5やEOS R6などの旧アクセサリーシュー搭載機では使用できません。
新品で購入する場合はカメラとの互換性を確認しましょう。
中古で購入する場合は600EX II-RTや430EX III-RTなどの旧モデルも含めて検討すると、選択肢が広がります。





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